AnoNewsがリリースされました
政治家の公約は実現したのか。災害の被災地は復興したのか。企業の謝罪会見の後、本当に改善されたのか。
ニュースは日々生まれますが、「その後」が報じられることは多くありません。選挙が終われば公約の検証は話題にならなくなり、災害報道は時間とともに減っていきます。調べようとしても、情報はバラバラで全体像をつかむのは簡単ではありません。
メディアは速報性に優れていますが、過去のニュースを追い続けることはビジネスモデル上難しいのが現実です。
「あのニュース、どうなった?」
この疑問に答えるためのサービス「AnoNews」をリリースしました。
AnoNewsとは
AnoNewsは、ニュースの「その後」を時系列で追跡する市民ジャーナリズムプラットフォームです。
タイムライン形式でニュースを追跡・深堀り
AnoNewsでは、一つのニューストピックを「タイムライン」として管理します。タイムラインには、出来事を時系列で記録していきます。
たとえば「異次元の少子化対策」というタイムラインには、政策発表から法案成立、実施状況まで、一連の流れがまとまっています。新しい動きがあれば、誰でも続報を追加できます。
タイムラインは「これから」を追うだけではありません。「これまで」の経緯を整理する場でもあります。今話題のニュースがどのような背景で生まれたのか、過去の出来事を遡って理解できます。
誰でも投稿可能
AnoNewsは誰でも参加できるプラットフォームです。
既存のタイムラインに続報を追加することも、新しいタイムラインを作成することもできます。プロの記者でなくても、気になるニュースを追いかけて記録を残せます。
AIでタイムラインを簡単作成
「タイムライン記事を書くのは大変そう」と思うかもしれません。AnoNewsでは、AIを使って簡単にタイムラインを作成できます。
入力するのは2つだけです。
- ニュース記事のURL
- どのような観点でタイムラインを作りたいか
これだけで、AIが関連情報を収集し、時系列に整理したタイムラインの下書きを生成します。あとは内容を確認して、必要に応じて編集するだけです。
どのように使うのか
読む
タイムライン記事はユーザー登録なしで読めます。
トップページから興味のあるトピックを探してみてください。現在、以下のようなタイムラインが公開されています。
- 大阪・関西万博 誘致から閉幕までの道のり — 誘致決定から開催、そしてその後まで
- 八丈島を襲った二つの台風:被害と復旧の記録 — 災害発生から復旧状況までを追跡
- エンジニア転職市場の変遷 — 業界の変化を時系列で整理
政治、災害、社会問題から、eスポーツやはやぶさ2の状況まで、幅広いジャンルのタイムラインを用意しています。
参加する
記事へのいいね、ブックマーク、タイムラインの作成・編集にはユーザー登録が必要です。Googleアカウントがあれば、すぐに登録できます。
登録すると、以下のことができるようになります。
- 既存のタイムラインに続報を追加する
- 新しいタイムラインを作成する
- AIを使ってタイムラインを生成する(1日3本まで)
- 気になるタイムラインにいいね・ブックマークする
まずは既存のタイムラインを読んでみて、気になるニュースがあれば続報を追加するところから始めてみてください。
なぜ作ったのか
きっかけは、2025年10月に八丈島を襲った台風22号・23号のニュースでした。
発生直後は多くのメディアが報じましたが、時間が経つにつれて続報が減っています。最新の状況を知りたくても、まとまった情報はなかなか見つかりません。SNSで細々と発信されている情報を毎日たどって、ようやく現状を把握できる状態が続いています。
Xのおすすめ欄も、興味を持ち続けなければ表示されなくなります。関心が薄れれば、情報も届かなくなる。これはどのニュースにも当てはまる構造的な問題です。
小さな続報でも、タイムラインとして一つのかたまりになれば、ニュースとしての価値が生まれるのではないか。そう考えて、AnoNewsを作りました。
ニュースをもっと身近に、「自分事」として感じられるサービスを目指しています。
今後の展望
現在、「Webデモ」機能をベータ版として公開しています。
Webデモは、市民の力で社会問題を広めるための仕組みです。AnoNews内で広告を視聴すると、その収益がプールされます。集まった収益を使って、XやGoogleなどのプラットフォームに意見広告を出稿する、というコンセプトです。
「このニュースをもっと多くの人に知ってほしい」という想いを、広告という形で届ける。新しい市民参加の形を目指しています。
実装時期は未定ですが、ファーストリリース後の反応を見ながら開発を進めていく予定です。
さいごに
AnoNewsは、ニュースの「その後」を市民の手で記録し続けるプラットフォームです。
まずはサイトを訪れて、気になるタイムラインを読んでみてください。そして、追いかけたいニュースがあれば、AIタイムライン生成を試してみてください。ニュース記事のURLと観点を入力するだけで、タイムラインの下書きが作れます。
ご意見・ご感想・バグ報告など、フィードバックを歓迎しています。技術的な観点からのご意見もお待ちしています。
- サイト: https://ano.news
- X: @anonews_jp
- お問い合わせ: サイト内のお問い合わせフォーム または X DM
「あのニュース、どうなった?」という疑問を、一緒に追いかけていきましょう。