JR東日本「teppay」サービス発表:Suica・PASMOがコード決済へ進化
JR東日本が発表した新しいコード決済サービス「teppay」について、その背景、発表内容、そして今後の展開を追います。キャッシュレス決済の複雑化に悩む声に応え、SuicaとPASMOがどのように生活に溶け込む「生活のデバイス」へと進化していくのか、その第一歩となる「teppay」の全貌をまとめました。
📝 総括
JR東日本は、キャッシュレス決済の複雑化による利用者のストレスに着目し、Suica・PASMOを「生活のデバイス」へと進化させるコード決済サービス「teppay」を発表しました。
2026年秋にはモバイルSuicaユーザー向けにサービスが開始され、コード決済、残高送付、オンライン決済などが利用可能になりました。これに続き、2027年4月にはモバイルPASMOユーザーにもサービスが提供され、PASMOのエコシステムも拡充されました。
サービス開始に先立ち、2026年夏頃からは全国規模での加盟店募集が予定されており、JCBの「Smart Code」との連携により、広範囲での利用が見込まれています。
📜 タイムライン
キャッシュレス決済の課題調査
JR東日本は、東日本エリアの15歳から69歳までの男女1,500人を対象に、キャッシュレス決済に関するインターネット調査を実施しました。調査の結果、多くの人がキャッシュレス決済の多様化や複雑さにストレスを感じており、決済手段を一つにまとめたいというニーズがあることが明らかになりました。また、SuicaやPASMOは、多くの人にとって初めて利用したキャッシュレスサービスであり、その馴染みや安心感、信頼感の高さが再確認されました。この調査結果は、後の「teppay」開発の重要な根拠となりました。
📎 出典・参考資料:
コード決済「teppay」提供開始を発表
JR東日本、パスモ、PASMO協議会、東京都交通局は、モバイルSuicaとモバイルPASMOのユーザー向けに、新たなコード決済サービス「teppay」を2026年秋から提供開始すると発表しました。これは、キャッシュレス決済の複雑さによる「キャッシュレス疲れ」を解消し、利用者が慣れ親しんだSuica/PASMO上で、より多様な決済に対応できるように進化させることを目指すものです。このサービスはJR東日本の「Suica Renaissance」構想の一環で、Suicaを「移動のデバイス」から「生活のデバイス」へと進化させることを目的としています。「teppay」という名称には、「Travel(移動・旅)」「Easy(簡単)」「Partnership(つながり)」という3つの価値が込められています。
「teppay」加盟店募集開始(予定)
「teppay」のサービス開始に先立ち、2026年夏頃から加盟店の募集が開始される予定です。これは、サービス開始時に利用可能な店舗数を十分に確保し、ユーザーの利便性を高めることを目的としています。全国規模での加盟店募集が計画されており、JCBの「Smart Code」との連携により、サービス開始当初から広範囲での利用が見込まれています。これにより、より多くの店舗で「teppay」が利用できるようになり、キャッシュレス決済の普及がさらに進むことが期待されます。
モバイルSuicaで「teppay」提供開始
JR東日本は、モバイルSuicaアプリにおいて、新しいコード決済サービス「teppay」の提供を開始しました。これにより、ユーザーはSuicaアプリ上でコード決済、残高送付、オンライン決済などの機能を利用できるようになりました。これは、Suicaを単なる交通系ICカードから、日常生活を支える「生活のデバイス」へと進化させる「Suica Renaissance」構想の重要な一歩となります。このサービス開始により、多くのユーザーがキャッシュレス決済の利便性をさらに実感することが期待されます。
モバイルPASMOで「teppay」提供開始
モバイルPASMOアプリでも、新しいコード決済サービス「teppay」の提供が開始されました。これにより、PASMOユーザーもSuicaユーザーと同様に、アプリ上でコード決済や残高送付、オンライン決済などの多様な機能を利用できるようになりました。モバイルPASMOへの導入は、モバイルSuicaより約半年遅れての開始となりましたが、これによりPASMOのエコシステムも大きく拡充され、より多くの生活シーンで利用できる決済手段へと進化しました。